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腐女子主婦の読書キロク

30代主婦で腐女子が読んだ漫画やら小説やらをを淡々とキロクしていきます

【BL感想】初恋のあとさき 日高ショーコ 自分を変える出会いがこじらせを加速させる

あらすじ

仁科が打ち合わせに訪れたカフェは、学生時代の親友・美山がオーナーを務める店だった。10年振りの再会を懐かしむ仁科とは対照的に、美山は自分を覚えていないかのように素っ気ない。確かに存在した“友情以上”の関係。切ない「初恋」だったあの頃にはもう戻れないのか──? 「嵐のあと」後日談『double line』も収録!

日高ショーコ先生の名作

こちらは、「シグナル 」「嵐のあと」のスピンオフ作品ですが、カップリングが変わっているので、読んでない状態でも楽しめる作品です。

以前にも書きましたが、一度BL読みをやめていた私が戻ってきた理由の一つが日高ショーコ先生の「花は咲くか」に出会ったことだったのですが、この作品は、花は咲くかとは打って変わって、ホモホモしい(褒めていますw)作品となっています。

花は咲くかは、家族との絆や将来だったりと周りはホモ率低めでその中でたまたま男性同士で出会った二人の物語という感じですが、こちらの作品は、シリーズモノだけあって、ホモ率は高めです。どんだけホモいるねんっていうw

時系列としては、「シグナル 」→2年後「嵐のあと」→2年後「ダブルライン」(この本に収録されています)→2年後「初恋のあとさき」という流れになります。

他の作品の感想をさておいてこちらを書くのは、この初恋のあとさきを読むと胸キュンが止まらないから…!

これ初版2012年なんですよ。なんで、読んでなかったんだ…私!

こじらせにこじらせた、美山がかわいい

10年前に付き合っていた二人が美山くんが営むカフェで再会するところから物語はスタートします。
所謂、「再会」モノですね。

美山くんは、前作の「嵐のあと」に攻・榊さんのセフレだった男の子ですね。榊が他の男に本気になった時に、「恋愛に夢中にならないあんたがよかったんだ」といって振るところがあって、どんだけ歪んでんねん、この子と思ったものでした。(笑)

そんな美山くんは、実は10年前に手痛い失恋をしていて、その相手の仁科に再会します。

仁科くんは、仁科くんでホモなんてこの先の人生やばいやんって思って、硬い会社(ガラス会社…勝手に頭の中で旭硝子で変換してよみましたw)に入り、嫁をもらいましたが、10年前に自分を騙したつけが回ってきたのか嫁が他に男を作って別れることに相成った…。仁科ハードモードスギ。

そんな二人が再会してくっつくまでのお話なのですが、この物語でやっぱりすごいなぁと思うのが、美山の人生は全て仁科に出会ったことで決まった人生なんですよね。

あんなカフェいいなぁと思ってたらそれが仁科のおじいちゃんの喫茶店で。そこでバイトしたことが後の自分の喫茶店に繋がり。

仁科に飲んでもらってつくったブレンドコーヒーのレシピが、現在のお店のブレンドコーヒーになり、それをまた仁科が飲んでいたり。

誰にも興味なく、恋愛にもハマらないようにしているのも好きなタイプが結局仁科みたいな人で、そういう人は絶対女の元に最後はいくからとか。

ちゃっかり10年間の仁科の人生(結婚してたりすること)も知ってたり、美山は本当に本当に一途にめんどくさいほど仁科のことを想っている。

そもそもホモになったのも仁科を好きになったせいだしね…。

最初の時はなんやねん、美山と思ったりもするのだけど、仁科に冷たくするのも自分の人生を変えたのが仁科だからこそ、また自分だけが変えられてしまうことが怖いのかな、って読んでて切なくなります。

でも今回は仁科が逃げずそれに立ち向かってくれて、そこもいい。

まさかのリバなんで要注意

美山は、榊さん相手だと受だったのですが、回想シーンみると仁科が受だからこれはどうなるの!?と思っていたらまさかのリバなので、みんな要注意です。

でも思ったより全然良かった・・・。

なんだろうめちゃくちゃ愛情溢れるエロだからだと思います。

後は、やはり日高ショーコ先生ならではの話作りというかここまで二人の人生を丁寧に描いてるからこそ、リバなのも自然と受け入れられる…。

本当に素晴らしい作品です。

花は咲くかに比べてBLしてる作品なので、先に花は咲くかを読むとびっくりしちゃうかもですが(笑)

あと、お仕事漫画としても日高ショーコ先生は隙がないですよね。

いつか青年誌とかで漫画家描かれそうな気がしてます。

初恋のあとさき

初恋のあとさき

初恋のあとさき

[著]日高ショーコ